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2010年4月3日土曜日

つがるの春 ~あなたの花と器展~

久々の投稿になってしまいました。すみません。

東京で暮らしていたときは、季節の移ろいと共に様々な種類の花々が咲いてゆき
鳥たちが春の訪れを知らせてくれました。そろそろ日差しが暖かくなってきたなと感じつつも
まだ冷たい風にコートを手放せずにいる。空の青さが目に心地よい。ああ、春だな~と感じたものです。

五所川原に引っ越してきてからは、11月中旬ごろ雪が降り始め、突然白銀の世界に突入します。
一晩で60cmも積もって、その降雪が3日続くこともありました。普段の往来は除雪されるので凍結とワダチにさえ注意すれば特に支障も無く、雪国の実感が薄いのですが、五所川原の地吹雪はここが津軽でも特に雪深い里だと教えてくれます。一瞬にして視界が失われるホワイトアウト。道路がどこか分からなくなることもしばしばです。何処までも平らな津軽平野では雪は横から吹いてきます。外気も低いので雪が地面に落ちても溶けず、路面を流れるように波紋を作って行きます。路肩の風除けと風除けの間に車が差し掛かると突然横に流されるので、あらかじめハンドルを若干風上み切り気味で進入して行くテクニックも身に付けましたよ。しかし、そんなときは吹雪の呼吸がひと段落するまで徐行してやり過ごします。

3月に入ると気温もマイナスを指す事が少なくなり、風のない日などは薄着になれる日も結構多くなります。もっとも、先日横浜から遊びに来た両親は寒いと言っていましたが。。。
木々は芽吹き、バッケ(ふきのとう)が其処ここに顔をのぞかせて、白鳥がため池や冬枯れの田んぼで羽を休めています。金山焼の粘土を採っている大溜池も白鳥の良い観察スポットです。
大量の雪解け水で一気に賑やかになった用水路や、ほとんど同時期に咲き始める梅・林檎・桜などの花々。こうしたものたちが爆発的にやってくる「つがるの春の訪れ」を教えてくれます。
家の屋根にあれほど積もっていた雪が今は無くなり、日当たりの悪い北向きの斜面ですら、木々の周りには生命活動による発熱で雪が溶け、丸く窪みが出来ています。

永く寒い冬が、短い春の訪れで終焉を迎えようとしています。
金山焼ではこの特別な春という季節を、皆さんと一緒に喜びあいたいと考えて、4月17日から4月25日まで「つがるの春~あなたの花と器展~」と題して、金山焼内ギャラリー和土2階松風ギャラリーにて金山焼の新作を中心とした花器の展示販売会を行います。特筆すべきなのは金山焼の花器にお客様の手でお花を生けてもらい、その作品を展示販売するというものです。生けて頂いたお花は期間中金山焼の各所に展示されます。対象は一般のお客様と、市内を中心とした華道教室やフラワーアレンジメント教室の先生、生徒さんです。要するにお花が好きなら誰でもって事です。
いくつかのルールがありますので気になった方は金山焼のギャラリーで聞いてみてください。

そうそう、期間中に限らず、陶芸教室であなたもお花を生ける花器を作ってみては如何でしょうか?
自分だけのオリジナルデザインや、ギャラリーで見た形など、スタッフが相談に乗りますので気軽に声を掛けてみてください。通常一人分500gの粘土でコーヒーカップ一つ程度の作品が作れますので、花瓶だと2、3個使うとちょうど生けやすい大きさが出来ますよ。

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